「税務署から還付金のお知らせが届いた…」
10月に入って、わっしゃんのところに国税庁・e-Taxを名乗るメールが5通届きました。内容は「還付金の処理状況に関するお知らせ」「過年分の還付申告 提出期限に関するお知らせ」など。中には還付予定額87,400円と具体的な金額まで書かれたメールもありました。
結論から言うと、全部詐欺メールです。
しかも今回のメール、以前の「今すぐ振り込め!」系の強引なものと違って、焦らせる感じがなく、むしろ丁寧な作りになっています。「還付金」はお金がもらえる話なので、思わず開きたくなる人も多いはず。今回は実際に届いたメールの写真をもとに、見分け方と対処法をいつも通りゆる~く解説していきます。
※本記事は2026年10月4日時点の情報です。
まず結論|こういう迷惑メールが届いたら、リンクも添付ファイルも開かない
先に大事なことだけまとめます。
- 国税庁・e-Taxを名乗る「還付金」のメールはまず疑う
- メール内のボタンやリンクは押さない(アプリダウンロードのボタンも含む)
- 添付ファイルは絶対に開かない
- 確認したい場合は、メールのリンクからではなく、公式のe-Taxアプリやサイトから直接ログインする
わっしゃんのところに届いた5通は、いずれも「Android版 e-Tax アプリをダウンロード」という怪しいボタン付き。そして5通中3通には、正体不明の添付ファイルまで付いていました。

わっしゃんに実際に届いたニセ国税庁メール5通の特徴
届いたメールを順番に見ていきます。
※不自然な空白は偽メールの特徴を再現しています
1通目:【重要】還付金の受取手続が未完了です|令和8年度 所得税

まず最初に届いたのは、「【重要】還付金の受取手続が未完了です」という件名で、国税庁の名前とともにe-taxシステム通知となっており、「還付予定額 87,400円」「受取手続 未完了」「完了期日 令和8年10月5日」と、金額・期限・氏名まで入った一見すると本物みたいな画面。
「お金がもらえるのに手続きが終わってない」と思わせて、「Android版 e-Tax アプリをダウンロード」のボタンを押させる流れです。
取り立てのメールには身構えますが、もらえるポイントや還付金という言葉で受け取らないと損という感情を利用する手口です。このパターンは最近はやってきているので注意が必要です。わっしゃんも過去にこの手の詐欺メールの注意喚起記事を書いています。手口と防衛の参考にしてくださいね。
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2通目・3通目:e-Taxシステム通知(還付金の処理状況/過年分の還付申告)

つづけさまに届いたのは、国税庁のロゴまで入った、かなり作り込まれたメール。「【 重 要 】還付金の処理状況に関するお知らせが届いています」と「【 重 要 】過年分の還付申告 提出期限に関するお知らせ」の2通で、どちらも1通目と同じようなe-taxシステム通知からアプリのダウンロードボタンへの誘導系でした。
メールの本文もいやらしく、「還付金の振込処理が終わったことをお知らせするメールです。金額は「振込通知書」でご確認いただけます。」と報告だけを装ったもの、「申告内容の確認のため、書類のご提出をお願いする場合があることをお知らせするメールです。口座情報などをメールで求めることはありません。」等と安心させるような文言があり、アプリからちゃんとアクセスしてねと一見親切に見えます。
そういう文言で安心させて、謎の添付ファイルを開かせたり、アプリダウンロードボタンをクリックさせるのが罠だと思います。

4通目:【延滞税が日々加算中】所得税のお早めのご納付をお願いいたします
3通目までは還付金関連のメールでしたが、なんと4通目は「【延滞税が日々加算中】所得税のお早めのご納付をお願いいたします」となってました。
これを見たわっしゃんは「今まで還付金言ってて、何でここで未納なの?」と矛盾に吹き出しそうになりました。

こちらは、過去の詐欺メール関連の手口てんこ盛りパターンです。
- 延滞税の脅し文句(【延滞税が日々加算中】)
- 未納付に関する期限付き(数日では無い点が少し現実味を持たすいやらしいパターン)
- 添付ファイル(画像あり)付き
- ドメイン「hunt.tianguihotel.com」が変(ホテル???)
5通目:⚠️ 受取期日:令和8年10月5日|還付金をお受け取りください(e-Tax自動通知)

5通目は、また還付金を受け取ってくださいという内容のメールで、国税庁のロゴもずれておかしい内容でした。
ただ、今回の5通のメールはすべてアプリダウンロードへの誘導であったことと、怪しい添付ファイル付きのものがあった感じです。
なぜ詐欺と分かる?3つの決定的な証拠
まずは、本物の国税庁からのメール画像も下記に貼っておきますね。

このメールと今回わっしゃんに届いた詐欺メールとの違い、見分け方をいつも通りゆる~く解説していきます。
① 送信元アドレスが完全に偽物
正規のe-Taxからのメールは「info@e-tax.nta.go.jp」から送信されます。今回届いたメールの送信元は、
- loans@loans.superpopalert.com
- noreply@thebigcomputing.com
- guest@billing.bestcebuhouses.com
- inbox@profile.jindianrhy.com
- e-Tax@hunt.tianguihotel.com
と、どう見ても国税庁と関係ないドメインばかり。
ドメインとは?インターネット上の「住所」にあたるもので、Webサイトやメールアドレスの場所を特定するための識別名です。
メールアドレスでいうと@以降に表示されている部分です。正規国税庁なら「e-tax.nta.go.jp」この部分になります。
メールは表示名(差出人名)をいくらでも偽装できるので、本文の見た目ではなく「実際の送信元アドレス」を確認するのが鉄則です。
気を付けるポイントとして、@以前にそれらしい名前を付けてくる場合がある(今回の上記5通目)ので、そちらに騙されないようにしてください。
また、「m(エム)」と「rn(アールとエヌ)」の様に一瞬判別間違いする似た文字を作る「ホモグラフ攻撃」にも気を付けてくださいね。
② 同じ時期に届くはずの内容がバラバラ
「書類提出のお願い」「還付金の振込完了」「提出期限のお知らせ」「所得税のお早めのご納付」等と、同じ国税庁からなのにメールの中身がバラバラというおかしな点が見られます。
本物の行政通知なら、中身はおなじになるはずです。テンプレートを適当にばら撒いているのが見え見えです。
③ 添付ファイルとアプリ誘導ボタン(これが一番の決め手)
ここは国税庁が公式に明言している重要ポイントです。
e-Taxから送信するメールにはファイルを添付することはなく、原則としてメール本文内にURLも記載していません。
国税庁「国税庁をかたる不審なメール等にご注意ください」より
つまり、添付ファイル付き・ダウンロードボタン付きの時点で100%偽物確定です。
わっしゃんに届いたメールの添付ファイルは「nta.go.jp.aehep」のような見慣れない拡張子のファイルで、開けばマルウェアに感染する可能性がある、かなり危険な部類です。
詐欺メールの手口の進化に注意
以前の詐欺メールは「未納の国税があります」「差し押さえます」といった脅し系が多かったのですが、今回は「還付金がもらえます」という得する話を前面に出してきています。
- 焦らせるのではなく、丁寧な文面で信用させる
- 「完了期日」を示して自然に手続きを促す
- 具体的な金額を書いて「本当の自分の還付かも?」と思わせる
- メール内ではあまり語らず、「アプリダウンロード」や「添付ファイル」へのアクセスを促す
国税庁の名前は普段あまりメールで見ないので、「何だろう?」と警戒せず読んでしまい、そのままアプリダウンロードボタンを押しそうになる人もいるはず。わっしゃんも一瞬「還付金?」と気になりました。ここが一番危ないポイントです。
他にみられる詐欺メール手口の進化としては、サブスク(サブスクリプション)の未払いメール、ネットショッピングのキャンセルからの返金手続きを促すもの、宅急便の不在通知案内等、受け取り側が「えっ?」と困惑するようなものが増えてきているので、かなり注意が必要になってきているとわっしゃんは思います。
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補足:詐欺メールじゃないが、詐欺商品販売にも気を付けて
今回の詐欺メール関係から少し離れますが、大手ネットショッピングサイトでも偽物が正規品の様に販売されていたりする詐欺があります。わっしゃんも実際に偽物をつかまされたことがあって、その後悔と皆様への注意喚起から記事を書いています、騙されないようにお読みいただき、わっしゃんとともに防衛力を高めていきましょう。
国税庁の迷惑メールが届いたときの対処法まとめ
- リンク・ボタン・添付ファイルは絶対に開かない
- 送信元アドレスを確認する(info@e-tax.nta.go.jp 以外は偽物)
- 本物か不安な場合は、メールのリンクを使わず、自分でe-Tax公式アプリ・サイトからログインしてメッセージボックスを確認
- 判断に迷ったら管轄の税務署に電話で確認
- 不審メールはそのまま削除(迷惑メール報告も)
また、スマホやPC初心者の方は、ウイルスバスターなどのセキュリティソフトを入れておくと、危険なサイトや添付ファイルを開こうとした時点でブロックしてくれるので効果的です。日々たくさん届く詐欺メールをすべて自力で見抜くのは大変なので、システム的な防御はひとつあると安心ですよ。
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まとめ|還付金?お金がもらえる話こそ一呼吸おいて正しく対処
国税庁を騙るメールの手口は、脅しから「還付金」というエサに変わってきています。今回届いた5通は、送信元ドメインの異常さ・内容のバラバラさ・添付ファイル+アプリ誘導という3点で完全に詐欺と断定できましたが、パッと見は本物にかなり近い作りでした。
このようなメール被害にあわないための大原則はひとつ。「メールに書かれたリンクやファイルからは絶対に開かない。確認は公式アプリ・公式サイトから自分でアクセスする」。これだけでほとんどは防げます。
もしこの記事を読んで「うちにも同じメール来てた!」と思った方は、まず送信元アドレスを確認してみてください。そして周りのご家族、特にスマホに慣れていない方にも教えてあげてくださいね。

